一般社団法人 日本救急看護学会

日本救急看護学会ポータルサイト 救急看護師を目指す方へ

標準BLS/AED講習プログラム

看護職のための標準BLS/AED講習プログラム

 教育委員会で作成した「看護職のための標準BLS/AED講習プログラム」を公開しています。
このプログラムは、看護職を対象とした講習プログラムで、施設内での急変時に適切かつ確実な方法でBLS/AEDが実施できるように作成されたものです。医療施設で働くすべての看護職が、共通のプロトコルのもとで標準的な講習ができるように設計されています。

プログラムについて

意義

 救急蘇生法は、「AHA国際ガイドライン2000」から「国際コンセンサス2005」の発表によって、科学的根拠が蓄積され、さらに進化しています。日本では「JRC蘇生ガイドライン2010」が発表され、日本の地域に適したガイドラインの追求が行われています。看護職は、患者のより良い成果を求めて、その変更される新しい技術を確実に習得する責務があります。
 BLS/AEDの講習プログラムは、一般市民向けまたは指導者用としては既に公開されていますが、看護職向けに特化した講習プログラムはありません。そこで、本学会では施設内で看護職が遭遇する可能性のあるシナリオを用意し、看護職のための講習プログラムを作成しました。救急看護以外の様々な領域で活躍する看護職が、「一度身に付けた、あるいはわかっていた救急救命処置技術が、活用の機会が少ないことで折角の技術が錆びついてしまっていた」という、苦い経験を耳にすることがあります。いざという時、思いがけない急変時にも速やかに対応できてこそ、信頼される看護職であると考えます。
 日本救急看護学会では、全ての看護職が基本的な救急救命処置技術を、いつでも、何処でも、確実に提供できるように支援していくことを、本学会の社会貢献の一つであると考えています。

概要

 本プログラムは、看護職を対象とした講習プログラムで、施設内での急変時に適切かつ確実な方法でBLS/AEDが実施できるように作成されたものです。医療施設で働くすべての看護職が、共通のプロトコールのもとで標準的な講習ができるように設計されています。これは、「JRC蘇生ガイドライン2010」にもとづいた内容となっています。


教育目的

・ 急変患者に対しての蘇生技術を習得できる。
・ 急変患者に対して、自施設に応じた対応を考えることが出来る。

内容


活用法

・ 4つのモジュール型プログラム
・ 必要物品
・ 講習会場、受講者人数
・ 望ましいインストラクターの割合
・ インストラクターの条件

シナリオ


インストラクターの紹介

 本プログラムは各施設が独自に実施できるよう計画されていますが、十分な講習計画・実施ができない施設に対しては、学会よりインストラクターをご紹介いたします。
学会事務所にお問い合わせ下さい。

(株)へるす出版事業部内
一般社団法人 日本救急看護学会事務所
E-MAIL:jaen@herusu-shuppan.co.jp
(問い合わせ・ご意見もこちらへ)

Q&A

Q:Asystoleの場合、以前はフラットラインプロトコールを教えていましたが、教える必要はありませんか?

A:確かに、臨床上リードが外れていたなどのトラブルがあり、大事なことだと思います。ただ、以前はいかにVFを見つけ出すかということを強調していましたが、ガイドライン2005以降では、胸骨圧迫の重要性を強調しています。モニターを凝視して胸骨圧迫の中断時間が10秒以上になることを避けるため、フラットラインプロトコールの説明は省いています。


Q:胸骨圧迫部位について、どのように教えたらいいですか?

A:胸骨圧迫部位は「胸骨の下半分」とし、その目安は「胸の真ん中」とします。以前は、乳頭間線を指標としていましたが、ガイドライン2010ではその方法は信頼性に欠けるとされました。さらに、指導する際には、救助者の手が正しく胸骨の下半分にくるように、指導者が実演を伴った指導を行うべきだとされています。


Q:セリック法(輪状軟骨圧迫)について、説明が必要ですか?

A:輪状軟骨圧迫によってBVM換気による胃への送気減少の一方、完全気道閉塞をすることもあるなど、その効果は明らかではありません。ガイドライン2010では、CPR中に誤嚥予防の目的で輪状軟骨圧迫を行うことを、ルーチンとするのは推奨されない、とされています。指導必須の項目には、あげられなくなりました。


Q:妊婦の心停止におけるBLSでは違いがありますか?

A:心停止に陥った妊婦の蘇生について、標準的な蘇生法に対して特異的な産科的蘇生法の有効性を証明するRCTはガイドライン2010の時点では存在しないとされています。除細動においても、現在推奨されている成人用エネルギー量による除細動が妥当であるといわれています。


<文献>
日本蘇生協議会・日本救急医療財団 監修,JRC蘇生ガイドライン2010,へるす出版,2011.

教育委員会委員およびプログラム作成ワーキンググループメンバー

山勢博彰:担当理事(H23まで)、委員長(H19まで)
田村富美子:委員長
三上剛人:委員、ワーキンググループ長(H19まで)
多久和善子:ワーキンググループメンバー(H19まで)
中前茂子:ワーキンググループメンバー(H19まで)
高原美樹子:担当理事(H19まで)
渡邊淑子:委員(H19まで)
佐藤憲明:委員(H19まで)
浅香えみ子:委員、担当理事(H23より)
村井嘉子:委員(H23まで)
大山太:委員(H23より)
中村香代:委員(H23より)
石井恵利佳:委員(H23より)
石ヶ森 重之:委員(H23より)

著作権について

 本プログラムの著作権は、日本救急看護学会に帰属しています。臨床での教育などの範囲内で使用して下さい。
 出版物またはホームページ等での無断転載、無断コピーなどはおやめください。

このページのトップへ